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なぜグリセリンフリーをするの?効果についてグリフリオタクが解説

グリセリンフリーという言葉をご存じですか?
数年前から少しずつSNSなどで話題になっているので、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事では、グリセリンフリーを始めて2年ちょっとの著者が、なぜグリセリンフリーをするのか?グリセリンフリーを始めると何が変わるのか?
グリセリンフリーの効果について解説しました。
- グリセリンフリーって一体何?
- なぜグリセリンフリーをするの?
- グリセリンフリーの効果とは
ページ右下の「目次を表示」をクリックしていただくと記事の途中でも目次にジャンプできます
グリセリンフリーとは
グリセリンとは
グリセリンは化粧品だけでなく、医薬品や食品添加物などにも使用されているアルコールの一種です。
- お肌にも存在する保湿成分
- 刺激が少ないのにお肌をしっとりさせる効果が高い
- 乾燥による肌荒れを抑えたりする効果がある
さらに安くて便利な成分なので、化粧品の成分表示を見ると上位に配合されている率は結構高いです。

体感だと、90%以上くらいは成分表示の上位にグリセリンが入っています



そんなに
グリセリンフリーって一体何?
グリセリンフリーという言葉がどこから始まったのかはよく分かっておらず、きちんとした定義も実はなかったりします。
ネットやTwitterなどを見ると、
成分表を見て、グリセリンや濃グリセリンの入っている化粧品を避けるスキンケア
というのが一番しっくりくるかなと思います。
慣れてきたら肌質によってアレンジもできる、わりと柔軟なスキンケア法です。
- すべての化粧品のグリセリンを避ける完全グリセリンフリー
- 低グリセリンの化粧品を使用したり、一部の化粧品だけグリセリン入りを使うゆるグリセリンフリー



著者は色々試した結果、季節によって低グリセリンの化粧品を使うゆるグリセリンフリーに落ち着きました
なぜグリセリンフリーをするの?
グリセリンはそんなに優秀な成分なのに、どうして避ける必要があるの?と思いませんか?
理由は、
- 人によってグリセリンがニキビの原因になってしまう
- グリセリンを使うと毛穴が目立ってしまう人やお肌が赤黒くくすんでしまう人がいる
からです。
ニキビに関しては、株式会社サティス製薬さんが「保湿剤の資化性試験(保湿剤がアクネ菌のえさになりやすいかどうか)」を行ったデータがあります。
グリセリン、D(+)-グルコース、D-ソルビトールは高い資化性を示し、特にグリセリンは通常の増加率よりも約4倍の増殖を示しました。
※SATICINE MEDICAL プレスリリース「【研究調査】化粧品でアクネ菌が増える?」より抜粋
https://www.kirei-testing-labo.com/release/20090519.html
2009年のデータで、グリセリンがほかの保湿剤に比べアクネ菌を増やしやすいという試験結果が出ています。
これだけ多くの化粧品に配合されているのに、ちょっと驚きですよね。
ただアクネ菌自体はもともとお肌に存在する常在菌(いい菌にも悪い菌にもなる日和見菌)で、お肌を弱酸性に保つはたらきをしてくれるいい側面もあります。


なのでアクネ菌が増える=即ニキビの発生につながるわけではないのですが、異常に増殖してしまうとやはりニキビができやすいお肌になってしまうと考えられます。



しっかりとスキンケアで保湿しているのに、ニキビや肌荒れがなかなか治らない!という人は、グリセリンの影響を疑ってみてもいいかも
グリセリンフリーの効果とは
肌荒れを予防することができる
グリセリンフリーのスキンケアを使うと、肌荒れやニキビの原因となりうる
アクネ菌の異常な増殖
を抑えられます。
アクネ菌はおもに皮脂を栄養源としているので、オイリー肌の人がグリセリンがたくさん配合されたスキンケアを使用すると、お肌にアクネ菌のえさが過剰にある状態に。
それが人によっては肌荒れやニキビにつながってしまいます。


著者はグリセリンフリーを始める前はお肌が荒れやすく、生理前にはこもりニキビがいくつもできる状態だったのですが、
スキンケアのグリセリンの量を減らすようになってから、以前よりもお肌の調子が良くなったと感じています。
毛穴が目立ちにくくなる
グリセリンフリーをはじめたことで、鼻の毛穴が目立たなくなった!という報告がネット上やSNSなどでたくさんあります。
著者は完全なグリセリンフリーではなくゆるグリセリンフリーをしていますが、それでも毛穴が目立ちにくくなったと感じています。



なぜ毛穴が目立たなくなるのかについての科学的根拠は、残念ながらまだありません
こちらについてはTwitter上で有識者の方々が仮説をたてており、個人的にも経験と照らし合わせるとしっくりくるものだったのでそちらを引用させていただきました。
(クリックするとTwitter上での会話を読むことができます)
グリセリン含む化粧品を使うと鼻が黒ずむというのは恐らく事実(私も実感あり)だと思うけど、何故だろう…?
— なつなつ@研究職 (@natsunatsu_7722) April 26, 2020
考えられる原因としては
✔︎角栓が形成されやすくなる
✔︎形成された角栓の光学挙動が変わる
✔︎角層が柔軟になって毛穴付近の形状が変わる
このあたりかな?恐らく2番目が濃厚。
つまりグリセリンは屈折率が高いので、グリセリンをお肌に塗ることで
毛穴に対する光の反射に何らかの影響を与えてしまい、毛穴が目立って見えてしまっている
ということのようです。
確かに私が毛穴が目立っていると感じるのは、グリセリン入りのスキンケアを使用してからすぐだったなーと。
グリセリンが多めに配合されているスキンケアを塗ると、なぜかお肌にテカっとしたようなヌルっとしたような変なツヤが出てしまうんですよね。
もともと目立っていた毛穴(鼻の黒ずみ毛穴や頬のたるみ毛穴)が、グリセリンを塗るとさらに黒く強調されるというか…。
つまり、
- グリセリンが毛穴自体に悪影響を及ぼしているわけではない
- グリセリンを塗ることで視覚的に毛穴が目立って見えてしまっている
というのが現在推測されていることになります。



洗顔した後は毛穴目立ちが気にならなくなっているのに、スキンケアをしたら目立つようになってしまう!という方には、グリセリンフリーは相性がいいかもしれません
肌の赤黒さへの効果
こちらも、著者が実際にグリセリンフリーを試してみて感じたことです。
グリセリンフリーに出会う前、洗顔後の肌は問題ないのにスキンケアやメイクをするとなぜか顔が赤黒くなるという現象に悩んでいました。
ネット上やSNSにも同じような書き込みがあるのですが、こちらも科学的な根拠については明らかになっていません。



わかってないこと、結構多いんだね



SNSで話題になり始めたのはここ数年なので、解明されるにはもう少し時間がかかりそうです
ただ理由を知りたくて探していたら、こちらも光の反射が関係しているのではないかと考えられます。
「透明感のある肌」とは、肌表面で反射せず肌内部へ入射する光が多く、肌内部で乱反射して再び戻る光が多い肌、と言われています。
※ 上原 静香, 透明感のある美しい肌つて?, 照明学会誌, 2002, 86 巻, 3 号, p. 197-198 より抜粋
仮にグリセリンがお肌の表面にあることで光を反射して(屈折率が高いので)、
肌内部に入射する光を減らしてしまうとすると、肌内部での乱反射が少なくなり戻ってくる光も少なくなるので、
結果として肌は暗く見えてしまうということになりそう。
なので毛穴の場合と同様に、実際に肌が赤黒くなっているわけではなく、グリセリンが肌の光の反射具合に影響を与えてそう見えているんだろうなと思っています。



理由はどうあれ、実際に改善されているのでとりあえずよし…!



いいの?
グリセリンフリーはどんな人におすすめ?


どんなスキンケアを試しても合わないと感じている人
グリセリンフリーは、どんなスキンケアを試しても合わないと感じている人に特におすすめです。
- 長年スキンケアジプシーしているが、合うスキンケアがなかなか見つからない人
- ニキビ用のスキンケアを使用しているのに、ニキビや肌荒れができてしまう人
- どのスキンケアを使用してもお肌が赤黒くなったりくすんでしまう人
グリセリンはほとんどのスキンケア商品に配合されているため、化粧水、乳液、美容液、クリームとたくさん塗り重ねていると、気づかないうちにグリセリン過多になってしまっていたりするんですよね。
ニキビ用のスキンケアにも普通に入っていることがあります。
どんな肌質の人におすすめ?



著者的には、肌質はあまり気にしなくてもいいのではないかなと思っています
グリセリンフリーには
- 肌荒れやニキビの原因になりやすいアクネ菌を増殖させにくくするメリット
- 乾燥しやすいデメリット
があるので、SNSやネット記事ではオイリー肌の方に勧められていることが多いですよね。
しかし元アトピー・乾燥肌の私でもお肌の調子がよくなったと感じているので、やりようによってはできますとお伝えしたいです。
それよりもグリセリンフリーを始めた後にどんな成分のスキンケアを選ぶかの方が大切で、
- ニキビ対策には肌荒れ防止成分の入った商品を選ぶ
- 乾燥する場合はグリセリンの代わりになる保湿成分が配合されたものを選ぶ(BG・ベタインやセラミドなど)
- 乾燥がひどい場合は自分のお肌と相談しつつ低グリセリンの商品を使う
などけっこう臨機応変にできるので、まずは試してみるのもありなのではと思います!
グリセリンフリースキンケアおすすめ5選
著者がグリセリンフリーで実際に使ってみたスキンケアの中から厳選してみました。
それぞれのおすすめポイントを載せています。
チューシー モイスト ヘルシーベースローション


全成分はこちらをクリック
水、BG、ベタイン、乳酸桿菌、イチゴ果実エキス、ヒアルロン酸 Na、セラミド AP、セラミド EOP、 セラミド NP、アスコルビン酸硫酸 2Na、ジペプチドー 15、グリコシルトレハロース、コレステロール、 ソルビトール、フィトスフィンゴシン、PCA-Na、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))ク ロスポリマー、イソステアリン酸ソルビタン、エチルヘキサン酸セチル、エチルヘキシルグリセリン、 オレイン酸ソルビタン、加水分解水添デンプン、カプリル酸グリセリル、カルボマー、キサンタンガ ム、クエン酸、クエン酸 Na、水酸化 K、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリラウレス -4 リン酸、ペンテト酸 5Na、マルトデキストリン、ラウロイルラクチレート Na、DPG、PEG-20 水添 ヒマシ油、PEG-40 水添ヒマシ油、PEG-50 水添ヒマシ油、PEG-56 水添ヒマシ油、フェノキシエタノー ル、香料
- 化粧水のベースはお肌への刺激の低い保湿成分BGとベタイン
- ヒト型セラミド3種類*
- とろっとしたテクスチャでお肌になじみやすい
*セラミド AP、セラミド EOP、 セラミド NP(保湿成分)
2022年9月に発売された化粧水で、めずらしく公式にグリセリンフリーをうたっています。
とろみのある半透明の液体で、べたつかずにお肌にしっとりと馴染みます。
今まで使用してきたグリセリンフリーの化粧水の中では保湿力も高めなので、著者は化粧水&乳液の役割として使用しています。
コスパもよく、ほとんど言うことなし!な化粧水ですが、
人工的ないちごの香りが苦手な方はちょっと注意です。(いちごのガムのような香り)
メラノCC 薬用しみ集中対策 プレミアム美容液


全成分はこちらをクリック
【有効成分】アスコルビン酸(活性型ビタミンC)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール【その他の成分】3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸2-グルコシド(アスコルビルグルコシド)、ビタミンCテトライソパルミテート、ビタミンE、アルピニアカツマダイ種子エキス、レモンエキス、グレープフルーツエキス、セリン、BG、1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、PG、PEG-8、無水エタノール、POE・POPデシルテトラデシルエーテル、ピロ亜硫酸Na、エデト酸塩、香料
- 有効成分アスコルビン酸*1&ビタミンC誘導体3種類*2
- 皮脂バランスを整えるピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
- 1本で約5~6ヶ月使えるコスパの良さ
*1 有効成分 アスコルビン酸 (アスコルビン酸:活性型ビタミンC)*2 3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸2-グルコシド(アスコルビルグルコシド)、ビタミンCテトライソパルミテート(保湿成分)
グリセリンフリーを実践している人がよく使っているメラノCC美容液。
ノーマルとプレミアムがあってどちらも評価は高いのですが、おすすめはプレミアム美容液です!
プレミアムにしか配合されていない3-O-エチルアスコルビン酸という成分があって、そちらがビタミンC誘導体の中でも優秀なんです。
- 3-O-エチルアスコルビン酸とは
- 医薬部外品の美白*1有効成分として認定されている成分
- 安定性・持続性・皮膚浸透性*2がビタミンC誘導体のなかでも優れている
*1 メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ *2 角質層まで
1本で約5~6ヶ月使えるという驚きのコスパなので、プチプラからグリセリンフリーを始めてみたいという方にもおすすめの美容液です。
魔女工場 ガラクナイアシン2.0エッセンス


全成分はこちらをクリック
ガラクトミセス培養液(93.69%)、ナイアシンアミド(4%)、パンテノール、ヒアルロン酸Na、1、2-ヘキサンジオール、BG、ハマメリス水、エチルヘキシルグリセリン、シマカンギク花エキス、アルギン、グルタチオン、ベンチレングリコール、精製水
- キメの整ったなめらかなお肌へ導くガラクトミセス培養液*193.69%
- ナイアシンアミド*24%
- ノンオイルでさらっとしているので他の美容液と併用しやすい
*1 整肌成分 *2 整肌成分
ガラクトミセス培養液が主成分の美容液です。


近年話題の成分ナイアシンアミドも4%配合。
- 肌荒れを防止する
- お肌のバリア機能をサポートしてうるおいをあたえる
- お肌の水分と油分のバランスを整える
など、さまざまなはたらきが期待できます。
著者はお肌が敏感な時でも使えるので(個人差がある可能性あります)、頼れる美容液としてずっと使い続けています。
The LOCOSIM Granactive Retinoid 3.0 Cream


全成分はこちらをクリック
水、BG、スクワラン、ベヘニルアルコール、ステアリン酸ソルビタン、ジメチルイソソルバイド、ペンチレングリコール、ホホバ種子油、レチノイン酸ヒドロキシピナコロン、グリチルリチン酸2K、スギナエキス、モモ葉エキス、水溶性プロテオグリカン、トレハロース、水添レシチン、キサンタンガム、トコフェロール、フィチン酸、フェノキシエタノール
- 次世代レチノールグラナクティブレチノイド*3%配合
- 成分を厳選したシンプルなクリーム
- お肌にふわっと膜ができるような優しい使い心地でべたつかない
* 整肌成分(ジメチルイソソルバイド、レチノイン酸ヒドロキシピナコロン)
Granactive Retinoid®はGrant Industries, Inc.の登録商標です
次世代レチノールと言われているグラナクティブレチノイドが配合されたシンプルなクリーム。
純粋なレチノールと違いお肌の不快な反応「A反応(レチノイド反応)」が起こりづらいので、毎日のクリームとしても使用できます。


ベース成分はお肌への刺激が少ない保湿剤BG、皮脂膜にも含まれているスクワレン(お肌のうるおいを守る)と同質のスクワランなので、
レチノールのスキンケアとしては敏感肌の方でも使いやすいと思います。
ピュレア クリアエッセンスマスク


全成分はこちらをクリック
水、BG、プロパンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ナイアシンアミド、ガラクトミセス培養液、パンテノール、ツボクサエキス、オウゴン根エキス、ティーツリーエキス、グリチルリチン酸2K、α-アルブチン、トレハロース、ベタイン、アラントイン、水添レシチン、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、フィトステロールズ、セラミドNP、セラミドNG、セラミドAP、ベルガモット果実油、レモン果皮油、ニオイテンジクアオイ花油、ユーカリ葉油、ジュニペルスメキシカナ油、チョウジつぼみ油、アオモジ果実油、メントール、ホホバ種子油、キサンタンガム、アルギニン、カルボマー、エチルヘキシルグリセリン、カプリン酸ポリグリセリル-4、EDTA-2Na
- ガラクトミセス培養液*1・ナイアシンアミド*2
- ヒト型セラミド3種類*3
- 肌荒れ防止成分のパンテノール・ツボクサエキス・グリチルリチン酸2kなどが配合
*1 整肌保湿成分*2 整肌成分 *3 セラミドNP、セラミドNG、セラミドAP(保湿成分)
グリセリンフリーのフェイスマスクの中で、保湿ケアができるレアな商品です!
今までニキビ・肌荒れケアのフェイスマスクはいくつかあったのですが、保湿ケアはほとんどなく…
あってもデパコスでお高めのものが多かったので、2022年にこの商品が発売されてからはずっとこればかり使用しています。
肌荒れしていても使える&べたつかないのにちゃんと保湿されるのでお気に入り。
2023年3月に発売されたイエローパッケージの、レチビタエッセンスマスクも良かったです。(グリセリンフリー&レチノール誘導体*)
*パルミチン酸レチノール(整肌成分)


クリアエッセンスマスク ➡ 保湿・透明感*
レチビタエッセンスマスク ➡ ハリ・弾力・毛穴目立ち
*うるおいを与え乱れた肌表面のキメが整った印象のこと


まとめ
- グリセリンは優秀な成分だけど、合わない人やニキビの原因になってしまう人がいる
- グリセリンフリーを始めると、毛穴目立ちやお肌の赤黒さにアプローチできる可能性がある
- どんなスキンケアを試しても、なかなか合うものがないと感じている人におすすめ
※当記事の内容は個人の見解であり、効果を保証するものではありません





