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グリセリンフリーと相性のいいビタミンCは?美容液など6選
美肌を目指すにはビタミンCがおすすめ!と色んな雑誌やSNSなどで言われていますよね。
グリセリンフリースキンケアにとっても、もちろんビタミンCは欠かせない成分。
だけどひとまとめにビタミンCと言っても、ビタミンCって色んな種類がありますよね。
「結局どれを選べばいいのか」で迷ってしまうことがありませんか?
名前が似てるからわかりづらいですよね
記事の前半では、さくっと分かるビタミンCの分類と、グリセリンフリーと相性がいいビタミンC(ビタミンC誘導体)をご紹介。
記事の後半では、おすすめのグリセリンフリーのビタミンC美容液を掲載しています。
※スキンケア商品だけ知りたい!という方は記事の後半へジャンプ ➡ グリセリンフリーのビタミンC美容液などおすすめ6選
- グリセリンフリーと相性のいいビタミンC
- グリセリンフリーのおすすめビタミンC美容液
※当記事に掲載している情報は、記事執筆(更新)時点のものです。
3分でわかる!化粧品のビタミンCの分類
ビタミンCとビタミンC誘導体
化粧品(薬用化粧品も含む)でビタミンCという言葉を使う場合、そのほとんどが
- 純粋なビタミンCであるアスコルビン酸(ピュアビタミンC・活性型ビタミンCなどとよばれることも)
- その純粋なビタミンCに他の成分をくっつけた(化学装飾した)ビタミンC誘導体
のどちらかを指します。
ビタミンC誘導体は、アスコルビン酸の
- 安定性が低い
- 刺激が強い
- 光・熱・酸素などに弱く、酸化しやすい
といった欠点を補うために他の成分を結合させ、安定性を高めたもので、結合させる成分によってさまざまな特徴を持っています。
ビタミンC誘導体の分類
ビタミンC誘導体をさらに分類していくと
- 水溶性
- 油溶性(脂溶性)
- 両親媒性
の3種類に大きく分かれます。
それぞれのビタミンC誘導体はこんなイメージ
- 水溶性ビタミンC誘導体
-
- はやくお肌に届く
- 皮脂バランスを整えるはたらき
- ニキビが気になる人、オイリー肌の人に向いている
- 油溶性ビタミンC誘導体
-
- ゆっくりじっくりお肌に届く
- 刺激が控えめなので敏感肌・乾燥肌でも使いやすい
- 両親媒性ビタミンC誘導体
-
- 水溶性・油溶性のいいとこどりなビタミンC誘導体
- 浸透性*が高い
- 肌なじみがよい
*角質層まで
この水溶性・油溶性・両親媒性のどれかに、
化粧品の成分表に載っている成分名(○○アスコルビル・○○アスコルビン酸など)は属している
ことになります。(一部例外もあり)
グリセリンフリーにおすすめのビタミンCは?
グリセリンフリーには大きなデメリットがあります。
それはとにかくお肌が乾燥しやすくなるということ
グリセリンフリーを始めた人の中でも、乾燥がひどくて続けられなかったという意見を聞くことがあります。
なので効果を重視しつつ
- できるだけ乾燥しづらい
- コスパがよく入手しやすい
といった点から絞り込んでみました。
著者のおすすめは
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
- 3-O-エチルアスコルビン酸
上の2成分が合わなかった場合は
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
です。
成分表示にはほぼ上記の通りの成分名で書かれているので、探すのはけっこう簡単です。
おすすめ①:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naは、APPSという名前でよく化粧品に使われている両親媒性ビタミンC誘導体。
水溶性と油溶性のいいところをあわせ持っているので、肌になじみやすく、浸透性※も高いです。
(ただし薬機法により化粧品の浸透は「※角質層まで」となっています)
乾燥しにくくマイルドな使い心地なので、敏感肌や乾燥肌の人でも使いやすい成分
デメリットとしては、他のビタミンC誘導体に比べて酸化しやすいです。
このデメリットのため
- 冷暗所(冷蔵庫など)に保存してできるだけ早く使い切る
- パウダー状のAPPSを使う
などが推奨されています。
そのデメリットを除くと、グリセリンフリーとの相性はとても良いビタミンC誘導体だと思います。
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
(略称:APPS) -
- 両親媒性で水溶性と油溶性のいいとこどり
- 敏感肌や乾燥肌の人でも使いやすい
- 酸化しやすいため保管に注意が必要
おすすめ②:3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)
3-O-エチルアスコルビン酸は医薬部外品の美白*有効成分として承認されている成分。
*メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ
水溶性ビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体の中で
コスパと効果のバランスが良い
のが、この3-O-エチルアスコルビン酸だと思っています。
一般的なビタミンC誘導体は、体内の酵素で分解されないとビタミンCとしての効果を発揮できないのですが、この3-O-エチルアスコルビン酸はそのままの状態ではたらくことができるんです。
安定性も高く、角質層までしっかり浸透します。
デメリットは、そのままの状態ではたらくので濃度によってはどうしても刺激が出やすいということ。
敏感肌の人や心配な人は、念のためパッチテストをしてから使ってみてくださいね
- 3-O-エチルアスコルビン酸
(略称:VCエチル) -
- 水溶性
- 安定性・浸透性*が高い
- コスパが良い◎
*角質層まで
上の2つが合わない場合のおすすめ③テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
もし上記の2つが合わない…という場合は、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)という成分がおすすめです。
他のビタミンC誘導体に比べ使い心地が優しいので、入門用のビタミンC誘導体として紹介されていることも。
油溶性なので肌なじみが良く、じっくりゆっくりとはたらいてくれます。
デメリットとしては即効性はあまり期待できないこと、クリームや美容オイルなどに配合されていることが多く、べたつきが気になる場合があることです。
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
(略称:VC-IP) -
- 油溶性
- 刺激が抑えられているので、敏感肌でも使いやすい
- ゆっくりお肌に届く&べたつきが気になる場合がある
グリセリンフリーのビタミンC美容液などおすすめ6選
濃厚本舗 APPSパウダー+TPNa1% 化粧水セット
全成分はこちらをクリック
【パウダー】
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
【TPNa(ローションE)】
水、BG、1,2-ヘキサンジオール、トコフェリルリン酸Na、水溶性プロテオグリカン、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、EDTA-2Na、フェノキシエタノール
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)*1配合
- 自分で混ぜるタイプの化粧水
- フレッシュな状態のAPPSが使える
濃厚本舗から発売されている化粧水キット。
パウダー状のAPPSとローションがセットになっていて、混ぜるだけでAPPS1%の化粧水ができます。
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)は酸化しやすいので、混ぜた後は
- 冷蔵庫での保管
- 1ヶ月で使い切ること
が推奨されています。
APPSに適した濃度は1%~2%と言われていますので、お試しにも最適です!
*1 整肌成分
ロート製薬 メラノCC 薬用しみ集中対策プレミアム美容液
全成分はこちらをクリック
【有効成分】アスコルビン酸(活性型ビタミンC)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール【その他の成分】3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸2-グルコシド(アスコルビルグルコシド)、ビタミンCテトライソパルミテート、ビタミンE、アルピニアカツマダイ種子エキス、レモンエキス、グレープフルーツエキス、セリン、BG、1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、PG、PEG-8、無水エタノール、POE・POPデシルテトラデシルエーテル、ピロ亜硫酸Na、エデト酸塩、香料
- 美白*1有効成分 アスコルビン酸 + 3種類のビタミンC誘導体*2配合
- 皮脂分泌を抑制する有効成分 ピリドキシン塩酸塩・炎症を鎮める有効成分 アラントイン
- コスパ◎
グリセリンフリーのビタミンC美容液の定番、メラノCCの薬用しみ集中対策プレミアム美容液。
このお値段でなんと3種類の有効成分が配合されています
ロート製薬独自のビタミンC技術によって安定的に配合、浸透*3できるようになったビタミンC*4が入っています。
さらに3種類のビタミンC誘導体も配合されていて
- 3-O-エチルアスコルビン酸
- L-アスコルビン酸2-グルコシド
- ビタミンCテトライソパルミテート(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)
といったかなり贅沢なラインナップのビタミンC美容液です。
アスコルビン酸(ピュアビタミンC)や皮脂を抑制するピリドキシン塩酸塩が入っているので、敏感肌の人や乾燥肌の人は合わない可能性がありますが、コスパ的にはとても◎な美容液です!
*1 メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ *2 3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸2-グルコシド(アスコルビルグルコシド)、ビタミンCテトライソパルミテート(うるおい成分)*3 角質層まで *4 有効成分:アスコルビン酸(アスコルビン酸:活性型ビタミンC)
DUVOTA ドゥボータ Cローション
全成分はこちらをクリック
水、プロパンジオール、BG、ペンチレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、グルコシルセラミド、α-グルカン、プラセンタエキス、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、アロエベラ葉エキス、クズ根エキス、クロレラエキス、オウゴン根エキス、カンゾウ根エキス、ポリクオタニウム-51、ベタイン、PCA-Na、ソルビトール、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na*1配合
- プラセンタエキス*2や8種のアミノ酸*3がお肌をしっとりなめらかに
- 遮光容器入りで長持ち
*1 整肌成分 *2 保湿成分 *3 セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン(保湿成分)*4 保湿成分
APPSが配合されていて、グリセリンフリー&遮光容器の商品は今のところこちらしか見つけられていません。
もともとエステサロン用化粧品として誕生した、DUVOTAというブランドの化粧水です。
APPSの「冷蔵庫保管し、早めに使い切らなければならない」というデメリットを払拭。
弊社のCローションは新型ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)を独自技術と独自製法で配合しています。お客様のお手元に届いてから半年以内にご使用いただければ、APPS劣化はございません。
デュボータ公式オンラインショップ DUVOTA Cローション Q&Aより抜粋
さらに
- お肌のうるおい成分NMF(天然保湿因子)をサポートするPCA-Na*4と天然酵母アミノ酸
- みずみずしくハリのあるお肌へ導く4種類のプラセンタエキス
も配合されています。
ビタミンC誘導体だけではなく、しっかりエイジングケア*5もしたい時に。
*1 整肌成分 *2 保湿成分 *3 セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン(保湿成分)*4 保湿成分 *5 年齢に応じたお手入れのこと
トゥヴェール クリスタルパウダー
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パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(アプレシエ)
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na*1100%のパウダー
- お肌の状態に合わせて濃度を調整できる
トゥヴェールから発売されている、必要な分だけ溶かして使うAPPSパウダーです。
プレゼントとして選択できる「化粧水作成キット」にはグリセリンが入っているので、本体に付属して届く計量カップで、その都度使う分だけ水に溶かして作るのがおすすめです。
ちょっと面倒くさいですがフレッシュな状態のAPPSを使えます!
期限は室温保存だと開封後4ヶ月とちょっと短め。
室温保存(未開封6ヶ月、開封後4ヶ月)
トゥヴェール公式サイト「クリスタルパウダー」商品ページより抜粋
冷蔵保存(未開封9ヶ月、開封後5ヶ月)
冷凍保存(未開封1年、開封後7ヶ月)
しっかりAPPSのパワーを体感したい人に試して頂きたいパウダーです。
トゥヴェール コンディショニングバリアマスク エンリッチ
全成分はこちら(タップで開く)
水、BG、DPG、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、リン酸アスコルビルMg、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸レチノール、ナイアシンアミド、ニコチンアミドモノヌクレオチド、トレハロース、水添レシチン、フィトステロールズ、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、スイゼンジノリ多糖体、ヒトオリゴペプチド-1、ヒトオリゴペプチド-13、アセチルヘキサペプチド-8、ヘキサカルボキシメチルジペプチド-12、ツボクサ葉/茎エキス、アーチチョーク葉エキス、サガラメエキス、イザヨイバラエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ベタイン、PCA-Na、アラニン、セリン、グリシン、アルギニン、イソロイシン、トレオニン、アスパラギン酸、プロリン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、PCA、乳酸Na、ヒアルロン酸Na、フラーレン、アラントイン、グリチルリチン酸2K、トコフェロール、酢酸トコフェロール、カプリリルグリコール、PVP、ソルビン酸K、PEG-40水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG-25グリセリル、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー 、キサンタンガム、フェノキシエタノール、クエン酸
- 3種類のビタミンC誘導体・ナイアシンアミドを含むビタミン8種類*1
- パルミチン酸レチノール*2・ヒト型セラミド*3・ペプチド成分*4も配合
- 1枚のシートに美容液1本分(28mL)
コンディショニングバリアマスク エンリッチは、トゥヴェールの20周年プレゼントキャンペーン(非売品)で提供されていた商品が好評だったため、2023年5月に定番化したもの。
豊富に配合された美容成分で、スペシャルケアに最適です
ビタミンC誘導体は
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
- リン酸アスコルビルMg
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
の3種類。
その他にもナイアシンアミドやNMNといったビタミンが、お肌をみずみずしくハリのあるお肌に導いてくれます。
お肌のバリア機能をサポートしてくれるヒト型セラミドや、肌荒れを防ぐ成分も配合されていて至れり尽くせり。
1枚500円くらいなのでプチプラではありませんが、ここぞという時に頼れるシートマスクです。
*1 パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、リン酸アスコルビルMg、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸レチノール、ナイアシンアミド、ニコチンアミドモノヌクレオチド、トコフェロール、酢酸トコフェロール(整肌)*2 整肌 *3 セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP(保護)*4 ヒトオリゴペプチド-1、ヒトオリゴペプチド-13、アセチルヘキサペプチド-8(整肌)
COSMEDON(コスメドン)OKAZU NAMAC-100(オカズ ナマシーヒャク)
全成分はこちら(タップで開く)
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル*1配合
- 成分がひとつだけでシンプル
- 敏感肌の人、ビタミンCで乾燥しやすい人にも
さまざまな美容成分の美容液を販売しているCOSMEDON(コスメドン)のビタミンC美容液です。
なんと油溶性ビタミンC誘導体100%!
防腐剤などもまったく入っておらず、全成分がテトラヘキシルデカン酸アスコルビルのみというのはかなりめずらしいです。
余計な成分が一切入っていないので、ビタミンC美容液で刺激を感じやすい敏感肌の方におすすめの美容液です。
*1 整肌成分
まとめ
- ビタミンC誘導体は大きく水溶性・油溶性・両親媒性に分けられる
- その中でグリセリンフリーにおすすめなのはパルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)と3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)
- 敏感肌の人はテトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)がおすすめ
※当記事の内容は個人の見解であり、効果を保証するものではありません
参考文献
化粧品成分オンライン「アスコルビン酸の基本情報・配合目的・安全性」
https://cosmetic-ingredients.org/antioxidants/213/,(参照日 2023-1-23)
化粧品成分オンライン「ビタミンC誘導体の解説と成分一覧」
https://cosmetic-ingredients.org/ascorbic-acid-derivetives/,(参照日 2023-1-24)
Cosmetic Info.jp「Pentide-C(ペンタイド-C)」
https://www.cosmetic-info.jp/mate/detail.php?id=18845,(参照日 2023-1-24)