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洗顔後にワセリンだけってあり?やってみて分かったメリットとデメリット徹底解説
洗顔後のお肌に必要なのはワセリンだけ?
そんな常識を覆すようなスキンケア法が、たびたび話題になります。
SNSの投稿やブログを見てみると、自分史上最高のお肌になれた!という人や、いやいやまったく合わなかった…という人もいて賛否両論ですよね。
今回の記事では、洗顔後にワセリンだけを塗るスキンケアのメリットとデメリットを徹底調査しました。
試してみるかどうか判断する一助になれば嬉しいです
- 洗顔後ワセリンだけのメリット・デメリット
- ワセリンだけスキンケアがうまくいきやすいワセリンの塗り方
- おすすめワセリン
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洗顔後にワセリンだけスキンケアのメリット
節約と時短になる
ワセリンは、安いものだと500円くらいから購入できます。
普通にスキンケアをラインでそろえるだけで、プチプラでも3000円程度はかかってしまうので、
ワセリンだけのスキンケアを始めると、かかるコストを大幅に減らすことができる
ようになります。
しかもワセリンを使う量はほんの少しなので、100gでなんと1年くらいもちます!
ワセリンだけのスキンケアがお肌に合えば、
今までスキンケアにかけていたコストは何だったの…?
というくらいの節約になりますね。
洗顔後に手のひらに薄く伸ばして顔につけるだけなので、時短スキンケアにもなります。
お肌のうるおう力を取り戻すことができる
ワセリンだけを使用したスキンケアは、「肌断食」とも呼ばれています。
- 肌断食とは
-
スキンケアやメイクをやめることで、お肌本来のバリア機能やうるおう力を取り戻すこと
ワセリンでお肌の皮脂膜の代わりを最低限補うことで、過剰なスキンケアを続けて弱ってしまったお肌の力を少しずつ取り戻そうというスキンケア法。
ワセリンを使った肌断食といえば、宇津木式が有名です。
もし本格的に肌断食を始めたい!と思った場合は、その前に下記の本を一読しておくとスムーズに始められると思います。
なぜなら肌断食は、
お肌のうるおう力を取り戻す過程で、角栓や皮むけなどさまざまなお肌の状態を経験することがある
から…!
長い人では数年の道のりになる場合もあります。
- 宇津木式の本 ➡ 肌断食の基本的なやりかた
- 平野 卿子さんの本 ➡ 肌断食の実体験(経過)
を知ることができます。
ワセリンだけスキンケアのデメリット
ワセリンに美容効果はない
ワセリンだけのスキンケアには、いくつかデメリットもあります。
一つめは
ワセリンに美容効果はない
ということ。
ワセリンは油性成分の中では炭化水素に分類されます。
ベビーオイルなどに使われているミネラルオイルも仲間です
これらの油性成分は皮脂とは違う構造をしているため、お肌に馴染みづらいんです。
保湿成分や美容成分などもまったく含んでいないため、単にお肌の上に膜を張って保護する役割をします。
つまり乾燥肌やインナードライの人がワセリンだけスキンケアを始めると、お肌の内側は乾燥したままになってしまうということに。
通常はそのまま続けていれば紆余曲折ありつつもお肌が本来の力を取り戻していくのですが…、
遺伝的にうるおい物質が不足している人もいることが分かっているので、そういう場合は
ワセリンだけでなく保湿成分である程度お肌のうるおいをサポートする
ようなスキンケアが必要になってくると思います。
角質には天然保湿因子のフィラグリンという物質があり、水分保持に重要な役割を担います。しかし、およそ10人に1人は遺伝的にフィラグリンが不足していると言われています。 フィラグリンが不足していると肌は乾燥しやすくなり、乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌されます。
※はなふさ皮膚科「インナードライの改善方法!原因や日ごろのケアを紹介します。」より抜粋
メイクとの両立は難しい
肌断食は、メイクとはあまり相性が良くないです。
特に皮脂テカリ防止下地やウォータープルーフのファンデーションなどを使用していると、きちんと落とすには洗浄力の高いクレンジングが必要になるので、
肌のバリア機能を守るうるおい成分(セラミドやNMF)が流出してしまい、ワセリンだけでお肌を回復させていくにはなかなか難しい状態になってしまいます。
お肌のバリアを壊すのは、主に「洗浄」に用いられる界面活性剤。
洗浄剤として配合された界面活性剤の「油になじむ」性質で、バリア機能を形成する細胞間脂質とくっついて溶かし、お肌から流出させてしまうの。
界面活性剤はバリアを壊す?バリアを作る?
※《公式》敏感肌のためのセラミド配合スキンケア化粧品「DSR」オフィシャルブログより抜粋
肌断食を実践して成功している人の本やブログを読んでみると、
- 日焼け止めすら塗らないノーメイク(日傘やUVカットパーカーなどで徹底防御)
- 日焼け止め+ミネラルファンデーションなどの石けんオフのベースメイクを使う
- もともとお肌が強め
この3パターンが多い印象でした。
なのでワセリンだけスキンケアを成功させるには、メイク用品を石けんで落とせるものに切り替えることも視野に入れた方がよさそう。
日焼け止めをまったく塗らないというのはなかなかハードルが高いですしね…
ニキビが悪化する可能性がある
著者はワセリンだけ美容に挫折して、現在はゆるグリセリンフリーというスキンケアをしています。
グリセリンフリーについて知りたい人はこちらの記事をチェック↓
挫折した理由は、
ワセリンを塗るとニキビができてしまってどうしようもなくなってしまったから
です。(うすく塗ってもできてしまいました)
以前ベビーオイル洗顔という美容法を試した時、同じようにニキビができて治らないということがあり、
ワセリンやミネラルオイルの皮膜感が原因では?と思って調べてみたことがあります。
ニキビの原因のひとつになっているのは、皮膚の常在菌であるアクネ菌です。
- 嫌気性菌(空気が嫌い)なので、毛穴の奥深くに潜んでいる
- 普段はお肌を弱酸性に保つはたらきをサポートする日和見菌
- 毛穴が詰まって空気がなくなると、異常に増殖しニキビの原因となる
ワセリンはお肌になじまず油性の膜を作るようにして水分の蒸散を防ぐため、この膜が毛穴を詰まらせてしまいニキビの原因になってしまう可能性があるようです。
ただワセリンだけでもニキビができないし、むしろ減った!という人もいますので、そのあたりはやってみないと分からないスキンケアの難しいところですね…。
顔へのワセリンの塗り方
ニキビをできづらくするためにも、ワセリンは米粒大をできるだけうすーく伸ばすのがおすすめです。
※チューブタイプの場合は米粒大を手のひらに出す
手がべたつく場合は洗い流すか、ひじやかかと、爪などに塗りこんでもOK。
どのワセリンを選べばいい?
一番おすすめはサンホワイト
ワセリンは商品によって純度が異なっていて、
黄色ワセリン<白色ワセリン<プロペト<サンホワイト
となっています。
サンホワイトは特殊な水素化精製法によって精製されているため、一般的な白色ワセリンよりも酸化しづらく、光安定性や熱安定性に優れているワセリン。
※詳しく知りたい方は、サンホワイトの公式サイトで「P-1と局方ワセリンとの比較」という記事が読めますのでチェックしてみてくださいね。
サンホワイトにはミニサイズもあります。(大きさ比較のためにニベアリップと並べました)
かなりコンパクトなので、ポーチに放り込んでおくだけでハンドクリームやリップ代わりにも使えて便利。
ネット通販ではヨドバシカメラなら送料無料です。(Amazon
実店舗だと東急ハンズのスキンケアコーナーで販売されていました。(※店舗によっては販売されていないこともありますのでご了承ください)
少量から試したい時はベビーワセリンリップ
試してみたいけど始めから大容量を買うのはちょっとな…という時におすすめなワセリンがあります。
それはベビーワセリンリップ!
- リップだけどワセリン100%なので、一般的なワセリンと変わらない(顔にも使える)
- 量が少ないのでお試しにピッタリ
- チューブなのでかさばらずお泊まりや旅行に持って行ける
お値段的にも、もし合わなかったとしてもダメージは少なめです。
コスパ重視ならワセリンHGとベビーワセリン
もっとコスパよくスキンケアしたい!という時は、ワセリンHGかベビーワセリンがおすすめ。
サンホワイトには劣りますが、どちらも純度の高い白色ワセリンです。
サンホワイトよりもコスパの面ではかなり上
美容成分入りのワセリンも
近年ではワセリン美容の広がりもあるのか、美容成分を配合したワセリンも続々発売されています。
有名なのは資生堂イハダ(IHADA) の美白ライン、薬用クリアバーム。
全成分はこちらをクリック
トラネキサム酸*,グリチルリチン酸ジカリウム*,ワセリン,精製水,デカメチルシクロペンタシロキサン,テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット,1.3-ブチレングリコール,メチルポリシロキサン,架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体,2-エチルヘキサン酸セチル,パラフィン,PEG-9 ポリジメチルシロキシエチル ジメチコン,濃グリセリン,トリイソステアリン酸グリセリル,架橋型メチルポリシロキサン,ポリエチレングリコール6000,ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト,塩化ナトリウム,高融点マイクロクリスタリンワックス,ジイソステアリン酸ポリグリセリル,シリコーン樹脂,アラントイン,常水,塩化カルシウム,塩化マグネシウム,L-グルタミン酸ナトリウム,DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液,フェノキシエタノール,酸化亜鉛 *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
ワセリン特有のべたつきが抑えられていて、みずみずしい使用感です。
美白有効成分のトラネキサム酸がメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを予防&グリチルリチン酸で肌荒れ防止ができるので、
ワセリンだけでケアしたい方にはなかなか使いやすいバームだと思います。
もうひとつは、2023年に発売されたワセリズム。
全成分はこちらをクリック
水、グリセリン、BG、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ジメチコン、リン酸セチル、セタノール、ワセリン、セラミドNG、セラミドAP、セラミドNP、ヒアルロン酸Na、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDl)コポリマー、PEG-40水添ヒマシ油、アルギニン、エチルヘキサン酸セチル、カルボマーNa、キサンタンガム、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、シリカ、シロキクラゲエキス、フィトステロールズ、水添レシチン、フェノキシエタノール
白色ワセリンの中でも純度の高いワセリン、サンホワイト配合なので、ワセリンの品質に関してはお墨付き。
さらっとべたつかないのにうるおうバームです。
嬉しいポイントはヒト型セラミドが配合されていること。
お肌の水分を抱え込むセラミドと、逃がさないようにするワセリンでお肌の保湿力をサポートできます。
ワセリンのべたつきが気になる方や、ワセリンだけじゃなくて少しは美容成分もプラスしたい!という方には選択肢のひとつになると思います
まとめ
- ワセリンだけスキンケア(肌断食)をすると、お肌のうるおう力を回復できる可能性がある
- ワセリンだけのスキンケアはメイクとの相性が悪い
- 合わない人はニキビができたり悪化してしまうことがある
※当記事の内容は個人の見解であり、効果を保証するものではありません