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ベビーオイル洗顔にはデメリットもある?28日間試してみた
数年前からSNSなどでよく見かけるようになり、今では定番になりつつあるベビーオイル洗顔。
「美肌を保つために重要な保湿成分が流出しづらくなるらしい」という口コミを見かけて、気になって実際にやってみることに。
肌の状態が改善する人も多い中、著者は残念ながらデメリットとして言われていることを体験し悪戦苦闘しました…。
なので今回の記事ではベビーオイル洗顔のデメリットと、その体験談をまとめました。
- ベビーオイル洗顔について
- ベビーオイル洗顔で起こりうるデメリット
- ベビーオイル洗顔を実際に試した人の体験談
さくっとデメリットだけ知りたい!という時は、ベビーオイル洗顔のデメリットは? をタップしてジャンプ
ベビーオイル洗顔とは?
SNSから始まり、人気になったクレンジング法
美容家としてTwitterなどで活動されているmimiさん(@mimitan090909)が提唱されている、クレンジング法です。
詳しいやり方についてはmimiさんご自身が動画で実演されていますのでそちらを引用させて頂き、当ブログでは簡単な説明に留めたいと思います。
「ベビーオイル洗顔」のやり方動画2020ver!数年続けている方も出てきている美容法だと思います❤️🔥改めてやり方チェックしてみてね👌
— mimi@ベビーオイル洗顔 (@mimitan090909) August 19, 2022
「ベビーオイル洗顔」に関する質問、リプライいただけたら答えます👌 pic.twitter.com/DyDvpwmKC6
ベビーオイル洗顔で準備するものとやり方
準備するもの
- ベビーオイル
- ティッシュやキッチンペーパー
- 泡洗顔(べたつきやぬるつきが気になったときのため)
ベビーオイル洗顔のやり方
※できるだけ摩擦しないように
オイル感がなくなりお肌がさらっとするまで
※べたつきが気になる場合は、3秒くらい泡洗顔してもOK
ベビーオイル洗顔が美容にいいのはなぜ?
ベビーオイル洗顔が美容にいい理由はいくつかあります。
- 界面活性剤が含まれていない
- 肌の保湿成分の流出を防ぐことができる
- できるだけ摩擦しない洗顔法なのでお肌を傷つけない
クレンジングオイルなどに配合されている界面活性剤は、メイクの油分となじませる ➡ 界面活性剤で乳化させる ➡ 洗い流すという順番でメイク汚れを落としています。
この油分となじみやすいという性質のため、お肌にあるセラミドなど(細胞間脂質)ともなじみやすく、洗い流されやすくなってしまうそう。
お肌のバリアを壊すのは、主に「洗浄」に用いられる界面活性剤。
洗浄剤として配合された界面活性剤の「油になじむ」性質で、バリア機能を形成する細胞間脂質とくっついて溶かし、お肌から流出させてしまうの。
界面活性剤はバリアを壊す?バリアを作る?
※《公式》敏感肌のためのセラミド配合スキンケア化粧品「DSR」オフィシャルブログより抜粋
ベビーオイルには界面活性剤が含まれていないため、お肌の保湿成分が流出しづらいんです
さらにティッシュやキッチンペーパーで押さえるようにしてふき取るので、摩擦も少なくて済みます。
ここまで見るとすばらしいクレンジング法のように思えますが、それでも合わない人がいるのがスキンケアの難しいところですよね。
ベビーオイル洗顔のデメリットとは?
毛穴が詰まったりニキビができる可能性がある
ベビーオイルは、肌に刺激の少ないオイルと言われています。
よくベビーオイル洗顔で使用されている、ジョンソンエンドジョンソンのベビーオイルの主成分はミネラルオイル。
不純物を取り除き精製されているのでアレルギーは起きづらいとされているのですが、SNSを見ていると、やはりニキビや赤み、毛穴の悪化などの肌トラブルを起こしてしまう人がいるようです。
どうして肌トラブルになってしまうんだろう…?
単にお肌に合わないという可能性もありますが、実際に使用していて気になったのはベビーオイルの皮膜感。
何度使用してもなんとなく肌が閉塞されているような、熱がこもったような感覚になってしまうんですよね…。
- ミネラルオイルとは?
-
- 炭化水素という種類のオイル
- ほかの油脂類と違ってお肌になじみづらい
- 閉塞性が強く、吸着しやすい(落ちづらい)性質を持つ
ミネラルオイルには美容成分なども含まれていないため、単に「肌の表面に膜を張る」という機能のオイルなんです。
それにはいい面も悪い面もあって、
・ベビーオイルが膜のようになってくれるおかげで、お肌のうるおい成分(セラミドなど)が守られる
その一方で
・ベビーオイルの閉塞性によって毛穴が詰まってしまったり皮脂の正常な分泌ができなくなる ➡ 毛穴の悪化を起こしたりニキビができてしまう
と著者は考えています。
他のクレンジングと比べて手間がかかる
普段しっかりアイメイクなどをされる方は、結構手間に感じるのではないかなー…と実際にやってみながら思っていました。
ポイントメイクをコットンでふきとって、さらにベビーオイルを顔になじませてティッシュでふきとって…を毎日やるとなるとけっこう面倒ですよね。
特に疲れた日は、ベビーオイルのふきとりが甘くなったりしてしまいました。
これは著者がずぼらすぎるのかもですが…やはりお風呂場でささっと使えるクレンジングが便利だなと思ってしまいました
ただ、劇的なお肌の改善があったとすれば、また感じ方は違うかもしれないなとも思っています。
手間がかかったとしても、お肌がきれいになるならやりたい!と思いますもんね。
メイクがきちんと落ちているのか分かりづらい
ベビーオイル洗顔をはじめて気になったのは、ちゃんと落ちてるのかな…?ということ。
ベビーオイル洗顔は、
- 基本的には日焼け止めなどの軽いメイクの人におすすめ
- W/O型(Water in Oil)のメイクなら、ベビーオイル洗顔で落ちる可能性が高い
とされています。
- W/O型とは?
-
- 化粧品を作るときに、そのままでは混ざり合わない水と油を混ぜるために「乳化」という技術を使う
- 混ざり合った時に水が油の中に存在する(油が外側)ものを、W/O型と言う
逆はO/W型といいます
ベビーオイルは油なので、
油が外側になっているW/O型となじみやすく、落としやすい
のです。
ただ著者のような一般人には普段使っているメイクがどちらなのか、確実に見極めるのは正直難しい…。
なので、化粧下地やファンデーション、フェイスパウダーなどを使用してしっかりメイクしたときは、一般的なクレンジングを使ってきちんと落とした方が無難かなと思います。
W/O型、O/W型について詳しく知りたい方はこちら
日本化粧品連合会「やさしい技術解説 水と油が仲良く同居」
https://www.jcia.org/user/public/knowledge/explain/surfactant
スキンケアがお肌に浸透しづらい
こちらも実際にやってみて感じたのですが、ベビーオイルのなじまず肌の上に残るという性質のせいか、
スキンケアをしても浸透している感じがしなかった
のが気になりました。
特に水が主成分の化粧水などは弾いてしまいます
著者は小さい頃アトピー&今も乾燥肌なので、おそらく肌のバリア機能が弱く、ある程度は外から与えるスキンケアが必要な肌質だと思っているので、個人的にはこの点はデメリットになってしまいました。
ベビーオイル洗顔は、
お肌にもともと存在するうるおいを守る
ことを重視したクレンジング法なので、お肌のターンオーバーやバリア機能が正常な人には、合う可能性のあるクレンジング法だと思います。
なので
きちんとメイクを落としてスキンケアすること
を重視するか、どちらを選ぶのが良いかはやっぱり個人の肌質にもよるのかなと感じました。
ベビーオイル洗顔 28日間試してみました
ここからは、実際にベビーオイル洗顔を試してみた体験記。
時系列順に体験談を書いています。
使ったベビーオイルはおそらく一番メジャーでドラッグストアやスーパーにも売っているこちら!
ジョンソンエンドジョンソンのベビーオイルです。
全成分は、ミネラルオイル(鉱物油)、酢酸トコフェロール(ビタミンE)だけというシンプルな処方で、コスパもいいと思います。
- 試した期間は肌のターンオーバー日数と言われている28日間。(30代なのでもうちょっと長いと思いますが…)
- 普段のメイクは化粧下地+軽めのファンデーションと、フェイスパウダー(アイメイクとリップは先に落としておく)
- 著者の現在の肌質は乾燥肌気味の敏感肌で、合わない化粧品が多め
初日~3日目くらいまでは良い感じ
とりあえず1週間くらいは基本のやり方でやってみることに。
その後は、提唱者であるmimiさんがアレンジ方法も考案してくださっているので、様子を見ながら臨機応変にやっていこうと思います。
まずは3プッシュほど手に出して、優しく手で塗り広げていきます。
なんとなく馴染んだかなと思ったらベビーオイルをティッシュオフ!
このときオフ残しがないように、鼻の脇やおでこのキワまで押さえるようにして(こすらずに!)ふき取っていきます。
そのあとお風呂に入るときにぬるま湯で軽くオフ。
若干ぬるぬるが残っている
- お肌の表面に膜が張っているような感じがして気になる
- 洗い流し後は、想像していたほどのぬるつきはなし
- 普段使用しているクレンジング後よりお肌がしっとりしている(油っぽいともいうかも…?)
- この段階では明らかなお肌の荒れはなし
4日目 おでこに湿疹のようなものが出現
3日目夜にベビーオイル洗顔をした翌朝、4日目の朝。
なんだかおでこがかゆい…?と思って鏡を見るとおでこの一部分に吹き出物が…。
すごく小さな赤ニキビがまとまって炎症しているような、あまり今まで出来たことのない吹き出物でした。(白ニキビは結構できやすいのですが)
とはいえ生理前だったり、著者にとっておでこは一番ニキビができやすいゾーンでもあったので、ホルモンバランスのせいか、またはベビーオイルがきちんと拭き取れていなかったかも?と思ってそのまま続けることに。
- お肌はいつもよりちょっと油っぽい
- 小さな赤ニキビのような吹き出物が発生
やめたほうがいいのでは…?
まだ始めたばかりだし、あとちょっとだけやらせて…!
無理せず、異常を感じたらすぐに中断してくださいね
7日目 角栓が発生
なかなか吹き出物は治らなかったのですが、そのままベビーオイル洗顔を続けていました。
すると肌のさわり心地がなんかゴワゴワしてきた…?と鏡を見るとあごに角栓が。
この角栓は、ベビーオイル洗顔をしていたらほとんどの人が通る道で、悪いものではなく、むしろいい兆候なのだそうです。
そのまま続けていると、そのうち角栓がポロッととれる日がくるんだとか。(角栓ポロリと言うらしい)
肌断食でそのような現象が起こると聞いたことがありますが、ベビーオイル洗顔でも似た現象が起きるとは驚きです。
この現象については、Twitterで活動しておられる化粧品開発者のみついだいすけ(@gni_dream)さんが、詳しく考察をされていたので引用させて頂きました。
一方、ミネラルオイルは非極性であるがゆえに角栓に浸透するほど皮脂と親和性がないため角栓をふやかすことはできず、角栓の表面をごくわずかに溶かす程度の能力しかありません。これが角栓ポロリの重要なポイントと考えています。
ミネラルオイルによる洗顔は角栓をふやかすことなく角栓の表面だけを毎日少しづつ溶かしていきます。表面だけ薄く薄く溶かしていくので徐々に毛穴と角栓の間に隙間ができていきます。角栓は芯に硬さを保ったまま毛穴との隙間ができてくることでぐらぐら揺らいできます。そしてついには角栓がポロリ。これが角栓ポロリのメカニズムだと思っています。
化粧品開発者から見た「ベビーオイル洗顔」のメリット・デメリット 基礎メカニズム編(前編)
ベビーオイルには界面活性剤が入っていない+皮脂との親和性がほとんどないので
➡ 角栓の表面だけを少しずつ溶かす
➡ 角栓が徐々に浮き上がってきてポロリと取れる
ということのようです。
界面活性剤入りのクレンジングではあまり起きたことがないので、それだけ肌に優しいクレンジング法と言えそう。
- 4日目にできた吹き出物はそのまま治らず
- あごに角栓
14日目~21日目 肌のくすみも追加
ベビーオイル洗顔を開始して2週間ほどが経過しました。
ここまで続けてきたものの
乾燥肌がいつもよりうるおっている以外は悪化してしまう
という結果に。
このあたりで、起床後にメイクする前の肌がベビーオイル洗顔を始める前と違っていることに気づきました。
なんだか起きた時の肌がくすんでいるような…?
油っぽさ+黄ぐすみという感じだったので、もしかしたらオイルの酸化かも?と思ったのですが、
ジョンソンエンドジョンソンのベビーオイルの主成分はミネラルオイルなので、オイルの中では最も酸化しづらいはずなんです。
だとすると、ベビーオイルと混ざったまま落とし切れていないメイクか皮脂が酸化している…?
ということで、肌へのオイル残りを減らすため、ぬるま湯洗顔の時に3秒泡洗顔を加えてみることにしました。
なかなか一筋縄ではいかないようです。
お肌が改善している人との違いは何なのだろう…?
- 吹き出物と角栓に加え、黄ぐすみも追加
- mimiさんが推奨されている3秒泡洗顔を追加
~最終日まで 別のベビーオイルを使用
さらに小さな赤ニキビのようなものが、頬や鼻の横などにも増えてきてしまいました。
おでこだけじゃなく顔全体がかゆい…!
3秒泡洗顔を加えても、肌にほんのちょっとでもオイルが残っているとできてしまう感じで、これはもうベビーオイル自体が合わないのかもしれないなと。
しかし記事を書くからには最終日まで続けたい…ということで、ちょっと別のベビーオイルを買ってきました。
同じベビーオイルでも成分の異なるピジョンのベビーオイルです。
ベースはパルミチン酸エチルヘキシル。
さらさらでべたつきのない、エステルオイルという種類の油です。
さらに肌荒れを防ぐグリチルレチン酸や、保湿成分セラミドNPなどが入っています。ふき取るとはいえ肌の上に多少オイルが残るわけなので、ヒト型セラミド入りは嬉しい。
しかし結論から言うと、これも合いませんでした…。
皮膜感が気になり、かゆくなってしまいました。
- 赤ニキビが頬や鼻の横にもできる
- ピジョンのベビーオイルを試してみたが、残念ながら合わなかった
このまま続けていても肌がよくなっていくと思えず、今回は断念しました
まとめ
残念ながら、今回のベビーオイル洗顔は合わなかったという結果になってしまいました。
ですがベビーオイルが合わなかったというだけで、お肌のうるおいを守ってくれるオイルを使ったクレンジングの可能性を知ることができたので、結果的にはよかったと思っています。
機会があれば、ホホバオイルで試してみたいかも。
- 肌質によっては、ベビーオイルでニキビや毛穴の悪化などの肌トラブルが起きる可能性がある
- 「メイクがきちんと落ちているかわかりづらい」、「スキンケアが浸透しづらい」などのデメリットがある
- デメリットを理解したうえで実践すれば、ベビーオイルがお肌に合う人ならお肌の保湿成分を守れる良いクレンジング法である
※当記事の内容は個人の見解であり、効果を保証するものではありません
参考文献
mimiのインテリジェンススキンケア
https://mimi-skin.com/,(参照日 2023-1-24)
日本化粧品連合会「やさしい技術解説 水と油が仲良く同居」
https://www.jcia.org/user/public/knowledge/explain/surfactant,(参照日 2023-1-24)
化粧品成分オンライン「ミネラルオイルの基本情報・配合目的・安全性」
https://cosmetic-ingredients.org/base/1639/,(参照日 2023-1-25)