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ゆず化粧水のデメリットとは?徹底的に考察してみた
SNSでも人気のゆず化粧水。
「使っていたおばあちゃんのお肌がきれいだった!やお肌の調子がよくなった!」などの投稿がありますが、
手作りの化粧水って本当にお肌に使ってもいいの?安全性は大丈夫なの?
ってちょっと気になりませんか?
今回は、ゆずの種を焼酎や日本酒、精製水に漬けて手作りする化粧水のデメリットについて記事にしました。
作ってみようかな?と迷っている人はぜひチェックしてみてくださいね。
- ゆず化粧水のデメリットとは?
- 市販のゆず化粧水おすすめ4選
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ゆず化粧水のデメリットとは
アルコールによる肌トラブルリスクがある
ゆず化粧水を焼酎や日本酒で手作りした場合、アルコール入りのゆず化粧水が出来上がります。
一般的な化粧水にはアルコール度数の表示義務はないのではっきりしないところはあるのですが、
引き締め効果や清涼感をうたっていない、保湿目的で使用する化粧水に入っているアルコールは高くても10%程度と言われています。
アルコール度数は焼酎で25%前後、日本酒は15%前後が多いので、比較するとかなり高濃度のアルコール化粧水ができあがりますよね。
それって使用しても大丈夫なの?
お肌の強い人は問題ないかもしれませんが、それ以外の人は注意したほうがいいかもしれません
アルコールには、
- お肌を乾燥させてしまう
- お肌の刺激になってしまう
などのデメリットもあるからです。
アルコールが肌を乾燥させてしまうのはなぜ?
アルコールがお肌を乾燥させてしまう理由は主に2つ。
- 揮発性(蒸発しやすさ)が高いから
- 水にも油にも溶けやすいから
です。
ここ数年、アルコールで手を消毒する機会が増えた人も多いと思いますが、アルコール消毒液をお肌につけるとあっという間に乾いてしまいますよね。
これはお肌につけたアルコールがあっという間に蒸発してしまっているから起こります。
その際にアルコールは水や油に溶けやすいという性質のため、お肌の水分や油分まで奪ってしまうのです。
特に角質層の一番外側でお肌を守っている皮脂膜は主に脂質(トリグリセリドや脂肪酸など)で出来ているのでダメージを受けやすいです。
それなのにアルコールを使い続けるとバリア機能が低下してしまい、お肌内部の水分まで奪われてしまう可能性が。
アルコール消毒液で手がカサカサになる原因にもなっています
ゆず化粧水はアルコール消毒液ほど度数は高くないですが、肌バリアが弱っている時や乾燥肌や敏感肌の人の場合、やはりお肌の乾燥の原因になってしまう可能性があります。
日持ちや衛生面の問題
それなら精製水でゆず化粧水を作ればいいんじゃ?
そうすると保存期間が極端に短くなってしまうんです
精製水を使ってゆず化粧水を作った場合の保存期間は、冷蔵庫で1週間くらい。
防腐剤の代わりにもなっているアルコールを全く使わないことになるので、このくらいの期間でないとカビなど衛生面の心配が出てきます。
保存状態やアルコールの度数によっても変わってくるのであくまで目安ですが、それぞれ冷蔵庫での日持ちはこんな感じ。
何に漬けるか | 保存できる目安の期間 |
---|---|
焼酎 | 1年 |
日本酒 | 1か月 |
精製水 | 1週間 |
果実酒を作る際に使用する、ホワイトリカーなどの35度を超えるお酒だと数年間はいけそうな気がしますが、それはそれでお肌への負担が心配ですよね…。
手間がかかる
市販の化粧水と比べると、どうしても手間がかかってしまいます。
特にワンカップの日本酒以外で作る場合や精製水のゆず化粧水を作りたい場合は、瓶のアルコール消毒や煮沸消毒も必要ですので、それなりに手間はかかりますね。
あとは冷蔵庫から取り出す手間も…!(冬は冷たいですし)
著者がずぼらすぎるだけかも…
アレルギー(経皮感作)の心配がある
これはゆず化粧水そのもののデメリットというよりも、食べ物をスキンケアに使うことのデメリットと言えるかもしれません。
近年では2011年に、加水分解コムギの入ったせっけんを使用した人が小麦アレルギーになってしまったというニュースがありましたので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
もともと健康なお肌は角質層のバリア機能に守られていて異物は侵入しづらいのですが、乾燥や湿疹などで肌バリアが弱ってしまうと、異物がバリア機能を通過してしまいます。
この異物に免疫細胞が反応するようになってアレルギーになってしまうという仕組みです。
しかし、乾燥や湿疹、すり傷、掻き傷などで角質が破壊されると隙間が拡がり、そこから異物(ハウスダストや花粉、植物中のたんぱく質やペットの上皮などの成分、金属イオンなど)が侵入すると、それまでアレルギー反応を起こさなかった物にも反応するようになってしまいます。
※HOLO 「経皮感作とアトピー性皮膚炎」より抜粋
経皮感作はゆずでも起きる?
結論としては、ゆずで経皮感作が起きるという科学的根拠は得られませんでした。
ですがアレルゲンという意味では、オレンジが食品表示法での27品目(アレルギーを起こすことが明らかである「特定原材料」に準ずるもの)として指定されています。
厳密には分類が違うものの同じ柑橘類であることと、柑橘類の中でも交差抗原性*1があることが分かっていたりしますので、個人的にはちょっと注意した方がいいのかも…?と思っています。
何十年も使用して問題ないという方もいらっしゃるので、ほとんどの方は大丈夫だと思うのですが、念のためですね…。
お肌にひどい荒れや炎症などがある場合は、手作りのゆず化粧水を使用するのは控えておいたほうが良さそうです。
デメリットが気になった人には 市販のゆず化粧水4選
ゆず果皮を使用した化粧水はいっぱいあるのですが、「ゆずの種」を使用している化粧水となると、ほとんど見つけられませんでした。
現時点で見つけている商品を4つほどご紹介します
アルテミシア センシティブ トナー
全成分はこちらをクリック
ユズ種子エキス(有機柚子果皮水抽出/ペクチン)JOM*
※1※2
グリセリン(エキス抽出の溶媒/植物性)O*
ペンチレングリコール(植物性防腐剤)
水(エキス抽出の溶媒/精製水)
ヨモギ葉エキスJOM*※2
イチゴ果実エキスJWM*※2
ゲットウ葉エキスJOM*※2
チャ葉エキスJOM*※2
ドクダミエキスJWM*※2
ハトムギ種子エキスJWM*※2
ローブッシュブルーベリー葉エキスJWM*※2
イチョウ葉エキスJWM*※2
クコ葉エキスJWM*※2
コメヌカエキスJOM*※2
シソ葉エキスJWM*※2
スギナ葉エキスJWM*※2
ショウガ根エキスJWM*※2
カミメボウキ葉エキスJWM*※2
パパイア葉エキスJWM*※2
トウキ葉エキスJWM*※2
ビワ葉エキスJWM*※2
ブドウ葉エキスJWM*※2
ワサビノキ葉エキスJWM*※2
エタノール(エキス抽出の溶媒/植物性)O*
フェネチルアルコール(植物性防腐剤)
※全成分/全て植物由来
※抽出溶媒/全て植物由来(水・植物発酵エタノールO*抽出)
※キャリーオーバー成分表示済み
O*オーガニック原料
W*自然栽培・無農薬・野草成分
J*国産原料
M*エシカル自社原料
オーガニックマザーライフというオーガニックのエステ店が販売しているゆず化粧水。
ゆずの種を使用した化粧水の中でも、「ペクチンを使用している」と明記されている化粧水は現在のところこちらしか見つけられていません。
成分表を見ると水よりもユズ種子エキス(保湿成分)が多い配合になっているので、ゆずの種化粧水を試してみたい方には一番おすすめの商品です。
エタノールは抽出溶媒としての使用なので、エタノールにアレルギーがなければ問題なく使用できると思います。
umaji yuzu 化粧水 うるおう
全成分はこちらをクリック
水、ユズ種子エキス、グリセリン、BG、ユズ果実油、ユズ種子油、ハチミツ、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、プロパンジオール、メチルグルセス-10、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、PEG-60水添ヒマシ油、クエン酸Na、クエン酸、香料、フェノキシエタノール
ゆずの栽培が盛んな、高知県馬路村(うまじむら)さんのゆず化粧水です。
ぽん酢で有名ですが、実は化粧品も作っています。
こちらの化粧水はユズ種子エキスのほかに、ユズの果実油や種子油も配合されているので、高い保湿効果が期待できます。
ゆず化粧水を試してみたいけど手作りはちょっと心配…という方は一度こちらを試してみるのもありだと思います。
umaji リンクル化粧水 青いゆず
全成分はこちらをクリック
水、BG、ユズ種子エキス、ユズ果実エキス、ユズ種子油、ユズ果実水、ユズ果実油、スイカ果実エキス、リンゴ果実エキス、ヒラマメ果実エキス、加水分解酵母エキス、ビオサッカリドガム-1、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、3-グリセリルアスコルビン酸、ポリクオタニウム-51、エリスリトール、グリセリン、アラントイン、グリチルリチン酸2K、PEG-25水添ヒマシ油、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、アルギニン、乳酸Na、PCA-Na、ヒドロキシアセトフェノン、フェノキシエタノール、香料
こちらも高知県馬路村さんの化粧水です!
黄ゆずよりもポリフェノールが多い青ゆずを使用した化粧水で、
- お肌を整えてうるおいをあたえるビタミンC誘導体(3-グリセリルアスコルビン酸)
- お肌にツヤやハリをあたえる加水分解酵母エキス
などが配合されているので、よりうるおいやハリを求めるならこちらがおすすめです。
青ゆずは、黄色く熟す前のゆずの実のことです
VTコスメティックス シカ バイタル トナー
全成分はこちら
水、グリセリン、DPG、ナイアシンアミド、プロパンジオール、BG、1,2-ヘキサンジオール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ヒドロキシアセトフェノン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、トロメタミン、エチルヘキシルグリセリン、ツボクサエキス、EDTA-2Na、オウレン根エキス、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロン酸、水添レシチン、加水分解クチナシエキス、加水分解バクガエキス、加水分解サンシキスミレエキス、アスコルビン酸、パンテノール、ユズ種子エキス、アスコルビルリン酸Na、レモン果実エキス、ヒポファエラムノイデス果実エキス、ビオチン、葉酸、ピリドキシン、シアノコバラミン、トコフェロール、アシアチコシド、アシアチン酸、マデカッソシド、マデカシン酸、プロポリスエキス、β-カロチン、リボフラビン、チアミンHCl、香料
ラストは韓国のVTの化粧水。
ユズ種子エキス(保湿成分)を試すという目的だとちょっと少なすぎる配合量ですが、総合的にはいい化粧水だと思ったので載せました。
- 整肌成分ナイアシンアミド・ビタミンC誘導体(アスコルビルリン酸Na)
- 肌荒れを防ぐツボクサエキス・ビオチン
- お肌のうるおいをサポートする加水分解サンシキスミレエキス
などのお肌をうるツヤにする成分が複数配合されています。
※DPG(軽度の皮膚刺激性がある)が成分表示の上位に入っているので、敏感肌の方は避けた方がいいと思います。
まとめ
- ゆず化粧水を日本酒や焼酎で作る場合は、アルコールによる刺激に注意
- 皮膚感作のリスクを考えると、ひどい湿疹や肌荒れがある人は避けた方がよい
- それでも使ってみたい!という場合は市販のゆず化粧水を試してみるのもおすすめ
※当記事の内容は個人の見解であり、効果を保証するものではありません
参考文献
*1)高松 伸枝ほか(1995).「オレンジアレルギー患者血清を用いた柑橘類の交差抗原性の検討」『藤田学園医学雑誌』39 (1), 51-53.
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050564288432543104,(参照日2023-02-22)
和歌山有田の伊藤農園「みかんな豆知識」
https://www.ito-noen.com/dictionary/tips/1025/,(参照日2023-02-22)
サッポー美肌塾『意外と多い!?「アルコールアレルギー」という思い込み』
https://sappho.jp/wp/kougi/kougi_323.html,(参照日2023-02-28)