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酵素洗顔でヒリヒリして痛い!原因と対処法を解説
お肌の角栓や、毛穴汚れ対策として人気の酵素洗顔。
酵素洗顔といえばオバジやファンケルが有名でしたが、最近では色んな化粧品メーカーが酵素洗顔を発売しています。
それに伴って使ってみる人も増えているようなのですが、一部で「ヒリヒリする、肌荒れした」などの意見も見かけるようになりました。
今回は酵素洗顔でなぜヒリヒリするのか?その原因と対処法について解説します。
- 酵素洗顔でヒリヒリする原因
- ヒリヒリを軽減する方法
- お肌にマイルドな酵素洗顔のおすすめ3選
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酵素洗顔がヒリヒリする原因って?
酵素でお肌の皮脂をとりすぎてしまっている
1つめの原因として考えられるのが、
酵素洗顔に含まれる酵素でお肌の皮脂をとりすぎてしまっている
ということ。
毛穴の角栓は約7割がタンパク質、3割が皮脂で出来ています。
ほとんどの酵素洗顔には、この角栓を分解して落とすために複数の酵素が配合されています。
どんな酵素があるの?
よく酵素洗顔で見かけるのは、以下の4種類です
酵素の名前 | 分解酵素 |
---|---|
プロテアーゼ | タンパク質分解酵素 |
ブロメライン | タンパク質分解酵素 |
パパイン | タンパク質分解酵素 |
リパーゼ | 脂質分解酵素 |
プロテアーゼ、ブロメラインとパパインはタンパク質分解酵素で、リパーゼは脂質分解酵素です。
ブロメラインはパイナップルに含まれていて、舌や口がピリピリしたりする原因にもなっている酵素
酵素はタンパク質と皮脂でできている角栓に対しては効果的で、使い続ければある程度角栓を目立たなくさせることは可能だと思います。
だけど角栓を分解できるということは、
お肌の表面でお肌を守っている角質層にもそれなりにダメージを与えてしまう
ということにもなるんですよね。
特に一番外側でお肌を守っている皮脂膜はおもに脂質なので、リパーゼなどの酵素でダメージを受けやすいと考えられます。
- 皮脂膜
-
- 角質層の一番外側にある天然の保護膜
- 主にワックスエステル・トリグリセリドなどの脂質でできている
- お肌の水分の蒸散を防いだり、外部刺激からお肌を守っている
皮脂膜がダメージを受け不完全な状態になってしまうと、お肌のバリア機能が低下し水分の蒸散を防げなくなります。
そうなると外部刺激からお肌を守れなくなり、角質層が正常な状態では感じないようなちょっとした刺激にもヒリヒリしてしまうように。
毛穴の角栓にアプローチするつもりが、気づけばお肌にダメージを与えてしまっていた!ということもありえます
洗浄成分が強すぎる
2つめの原因は、
酵素洗顔の洗浄成分が強すぎる
ということが考えられます。
どのメーカーさんも複数の洗浄成分を組み合わせたり濃度を工夫したりしているので、どの酵素洗顔の洗浄力が強い!と決めることはできません。
目安としては、
- ミリスチン酸K
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
- ココイルグリシンK
あたりの洗浄成分が成分表の上位にあると、比較的強めの洗浄力をもった酵素洗顔だと言えます。
よく酵素洗顔に配合されている洗浄成分を表にしてみました
洗浄成分 | 洗浄力 |
---|---|
ミリスチン酸酸K | とても強い |
オレフィン(C14-16)スルホン酸Na | とても強い |
ココイルグリシンK | まぁまぁ強い |
ラウロイルグルタミン酸Na | 弱い |
- ミリスチン酸K
-
- いわゆるせっけんで、液体せっけんに配合されていることの多い成分
- せっけんだからお肌に優しいというわけではなく、洗浄力はけっこう強い
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
-
- 高級アルコール系の界面活性剤
- 酵素洗顔としては、他の界面活性剤との組み合わせで使われていることが多い印象
- 洗浄力・脱脂力ともに高い
- ココイルグリシンK
-
- アミノ酸系の界面活性剤
- お肌に優しいと言われているアミノ酸系の中では洗浄力が強い
- ラウロイルグルタミン酸Na
-
- アミノ酸系の界面活性剤
- 低刺激で洗浄力も控えめなので敏感肌の方でも使いやすい
お手持ちの酵素洗顔の成分表を見ていただくと、もしかしたら洗浄力の強い成分が入っているかもしれません。
ビタミンC(アスコルビン酸)が入っている
もうひとつ考えられるのは、ビタミンC(アスコルビン酸)が入っていることでヒリヒリしてしまっている可能性です。
酵素洗顔でヒリヒリするという口コミを探したところ、オバジの酵素洗顔でそのように感じている人が結構いらっしゃることが分かりました。
オバジの酵素洗顔の全成分はこんな感じ。
オバジC 酵素洗顔パウダー 全成分
タルク、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、ソルビトール、ココイルグリシンNa、アクリレーツクロスポリマー-2-Na、アスコルビン酸、プロテアーゼ、リパーゼ、ヒメフウロエキス、アスコフィルムノドスムエキス、水、シリカ、デキストリン、BG、リン酸K、リン酸2Na、メチルパラベン
※Cosmetic-info.jp オバジ 酵素洗顔パウダー 全成分リストより抜粋
https://www.cosmetic-info.jp/prod/detail.php?id=49163
洗浄成分はアミノ酸系の中でもマイルドなラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Naが上位にきていますので、
洗浄力という意味では比較的控えめな酵素洗顔だと思います。
なのになぜヒリヒリしてしまうの?
アスコルビン酸が原因かもしれません
アスコルビン酸でヒリヒリするのはなぜ?
化粧品に配合されているビタミンCは、大きくビタミンC(アスコルビン酸)とビタミンC誘導体の2種類に分けられます。
- ビタミンC
(アスコルビン酸) -
- そのままのビタミンC
- 即効性があるが、肌バリアが弱っている時や敏感肌の人はヒリヒリとした刺激を感じやすい
- 酸化しやすく安定性も低いという欠点がある
- ビタミンC誘導体
-
- ビタミンCの欠点を補うために他の成分とくっついているビタミンC
- 刺激を抑えたものや持続性を高めたものなど、いろいろなビタミンC誘導体がある
オバジの酵素洗顔に配合されているのは、ビタミンC(アスコルビン酸)です。
酵素洗顔は洗い流すので、即効性の高いピュアビタミンC(アスコルビン酸)を配合しているのだと思いますが、人によってはヒリヒリとした刺激を感じてしまうと考えられます。
酵素洗顔でヒリヒリさせないための対処法は?
泡立て方はもこもこになるまで!
酵素洗顔を使用するときは、水をきもち多めに加えて泡立てネットでもこもこにするのがおすすめ。
手とお肌の摩擦を軽減することで、お肌にできるだけダメージをあたえないようにします。
泡立てネットはダイソーやセリアなどのものでも十分だと思いますが、BULK HOMME(バルクオム)の泡立てネットなら、さらにふわふわのきめ細かい泡がつくれますよ。
刺激が控えめな酵素洗顔を使う
お肌への刺激が控えめな酵素洗顔を選ぶのもおすすめです。
- アミノ酸系の中でも洗浄力がマイルドな成分(ラウロイルグルタミン酸Naなど)が、成分表の上位にある酵素洗顔を選ぶ
- 配合されている酵素の数が少ない酵素洗顔を選ぶ
- ビタミンC(アスコルビン酸)の入っていない酵素洗顔を選ぶ
酵素洗顔の頻度を下げる
単純ですが、頻度を下げるのも効果的。
酵素洗顔を使いすぎてお肌のバリア機能が弱ってしまうと、お肌が乾燥してヒリヒリしやすくなってしまいます。
さらに乾燥によってターンオーバーが速くなり、角栓の原因になってしまうことも。
一方で、ターンオーバーのスピードが速い中で作られた角質は乾燥しており、形も不揃い。この状態を「未成熟である」といいます。
未成熟な角質は剥がれ落ちる機能も低下しています。きちんと剥がれ落ちることのできない角質達の行き先は「毛穴」。これが角栓となるのです。
Maison KOSE me & beauté「角栓ができる原因とは?角栓の正体を知って正しくケア」より抜粋
https://maison.kose.co.jp/article/g/gskincare-20190726/
角栓をきれいにするために酵素洗顔を使っているはずが、逆に角栓ができやすくなってしまうのは避けたいですよね。
週に1回か2週間に1回くらい、肌がごわつきが気になるタイミングで使用すれば充分ではないかなーと思っています
ヒリヒリしにくい!刺激が控えめな酵素洗顔3選
お肌への刺激が控えめな酵素洗顔を探してみたのですが、やっぱりそれなりに強めの洗浄成分が配合されている酵素洗顔が多かったです。(商品にする以上、1回である程度効果を感じてもらわないといけないからかも…)
その中から、できるだけ刺激が控えめだと考えられる商品を3つほど選んでみました。
また新しく見つけたら更新しますね。
rinRen(凜恋 リンレン) クリアパウダーウォッシュ ユズ&ジンジャー
全成分はこちらをクリック
ラウロイルグルタミン酸Na、タルク、マルトース、ソルビトール、ラウロイルアスパラギン酸Na、ステアロイルグルタミン酸Na、プルラン、コーンスターチ、ミリスチン酸K、ココイルイセチオン酸Na、シリカ、セルロースガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ユズ果皮油、ユズ種子油、ユズ果実エキス、ショウガ根油、チャ葉エキス、グルコシルセラミド、オレンジ果皮油、ラベンダー油、ビターオレンジ葉/枝油、セージ油、プロテアーゼ、αーグルカン、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、ステアリン酸、水、BG、リン酸2Na、リン酸K
rinRen(凜恋 リンレン)のクリアパウダーウォッシュ ユズ&ジンジャー。
メインの洗浄成分はアミノ酸系の中でも刺激が控えめな、ラウロイルグルタミン酸Naやラウロイルアスパラギン酸Naです。
酵素はタンパク質分解酵素のプロテアーゼのみ。
セラミドに似たはたらきをするグルコシルセラミドも配合されているので、比較的マイルドな洗い心地だと考えられます。
ミノン アミノモイスト クリアウォッシュ パウダー
全成分はこちら
コーンスターチ、ラウロイルグルタミン酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ココイルイセチオン酸Na、タルク、マルチトール、ポリアクリル酸Na、プロテアーゼ、シリカ、水、グリチルリチン酸2K、クエン酸Na、リン酸3Na、カルノシン、グリシルグリシン、リシンHCl、ロイシン、PCA-Na、乳酸Na、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、セリン、バリン、イソロイシン、トレオニン、プロリン、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール、ヒスチジン、フェニルアラニン、水添レシチン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ユビキノン
敏感肌向けのスキンケアライン、ミノンから発売されている酵素洗顔パウダー。
成分表の中で一番上位に、アミノ酸系のなかでも洗浄力が控えめなラウロイルグルタミン酸Na、その次に比較的刺激の強い高級アルコール系のオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが配合されています。
酵素はタンパク質分解酵素のプロテアーゼのみ。
オレフィン(C14-16)スルホン酸Naが入っているので敏感肌向けかと言われるとちょっとうーん…?となりますが、ドラッグストアで販売されている酵素洗顔の中では刺激が控えめという印象でした。
SIRTFL(サートフル) アクティブパウダー クレイ 酵素洗顔
全成分はこちらをクリック
コーンスターチ、ラウロイルグルタミン酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、タルク、コカミドプロピルベタイン、マルトデキストリン、ラウリン酸、コメ胚芽エキス、海シルト、炭、ツボクサエキス、異性化糖、トウキンセンカ花エキス、カミツレ花エキス、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、カプリン酸、カプリル酸、シリカ、デキストリン、塩化Na、水酸化K、水、カラギーナン、クエン酸Na、BG、クエン酸
こちらもミノンの酵素洗顔と同じく、アミノ酸系の洗浄成分ラウロイルグルタミン酸Na、高級アルコール系の洗浄成分オレフィン(C14-16)スルホン酸Naが配合されているタイプ。
他の酵素洗顔と異なり、新谷酵素さん独自の酵素※が配合されています。※コメ胚芽エキス:保湿成分として
洗浄成分として、お肌と同じ弱酸性のアミノ酸系界面活性剤を使用しています。ふわふわの泡で洗いあげる洗顔料ですので、毎日ご使用いただいても問題ございません。
※新谷酵素® SIRTFLアクティブパウダー クレイ酵素洗顔 商品ページ Q&Aより抜粋
毎日使用しても問題ないと書かれていましたが、お肌への負担を考えるとやっぱり週1回くらいがおすすめかなと思います。
まとめ
- お肌がヒリヒリするのは、酵素や強すぎる洗浄成分でお肌の皮脂(角質)を取りすぎている可能性がある
- 皮脂の取りすぎは、お肌のバリア機能や正常なターンオーバーにとってあまり良くない
- 刺激の控えめな酵素洗顔を使用したり、頻度を下げたりすると◎
※当記事の内容は個人の見解であり、効果を保証するものではありません
参考文献
メディプラス 乾燥予防研究所「肌のターンオーバーを整えるケアの方法とは?周期が乱れる原因から解説します!」
https://mediplus-orders.jp/media/119turnover_adjust/#toc9,(参照日2023-02-28)
美容院.net シャンプー解析「洗浄成分一覧|アミノ酸系・ベタイン系・硫酸系などの特徴を知ってシャンプーを選ぼう!」