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もちっこ
もち肌を目指す30代女
◇ゆるグリセリンフリー歴2年半
◇就活の時期にたまたま受けた肌診断で、二度見されるほどひどい数値を叩き出す
◆グリセリンフリーに出会い肌トラブルが改善
◇ゆるグリセリンフリーをしながらもち肌の探求を続けている

・日本化粧品検定 1級
・化粧品成分上級スペシャリスト
・薬機法医療法広告遵守 個人認証 YMAA認証マーク 109(78)

ビタミンCとビタミンC誘導体の違いって?どんな種類がある?化粧品のビタミンCを分類してみた

「ビタミンCとビタミンC誘導体の違いって?どんな種類があるの?化粧品のビタミンCを分類してみた」記事のアイキャッチ画像

※当ブログは記事内にPR・広告を含みます

美肌を目指すのに欠かせないビタミンC。

色んな雑誌やSNSなどでもおすすめされていることが多いですよね。

だけどいざ商品を探すとなると、どのビタミンCを選べばいいのか迷うことありませんか?

私がスキンケアに興味を持つ前は

  • 商品名にビタミンCと書かれているアイテム
  • 成分表示に〇〇アスコルビルみたいなビタミンC的な文字があるアイテム

をとりあえず買うという感じでした。

もちっこ

どのビタミンCにどんなメリット・デメリットがあるのかって、結構分かりづらいなーと思います

若い頃からスキンケアにきちんとビタミンCを取り入れておきたかった…とちょっと後悔しているので、ビタミンCの分類記事を作ってみました。

この記事でわかること
  • ビタミンCとビタミンC誘導体の違い
  • ビタミンC・ビタミンC誘導体分類表

※当記事に掲載している情報は、記事執筆(更新)時点のものです。

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ビタミンCとビタミンC誘導体って何が違うの?

化粧品(薬用化粧品も含む)に配合されているビタミンCは、基本的にはビタミンCとビタミンC誘導体の2種類に分かれます。

ビタミンCをアスコルビン酸とビタミンC誘導体に分類した図

ビタミンCはアスコルビン酸のことを指しています。(Lーアスコルビン酸とも書かれることもある。)

ビタミンC(アスコルビン酸)とは?
  • ピュアビタミンC・活性型ビタミンC・即効型ビタミンCなどと呼ばれることもある
  • 純粋なビタミンCなので、お肌に触れた瞬間から効果を発揮できる
  • 酸化しやすく、熱や光にも弱いので長期保存ができない(安定性が低い

さらに酸化すると、デヒドロアスコルビン酸に変化してしまいます。

デヒドロアスコルビン酸とは酸化型アスコルビン酸とも呼ばれる、お肌に効果のないビタミンCのこと

もちっこ

ビタミンC(アスコルビン酸)は不安定という弱点があるから、新鮮な状態でスキンケアに取り入れるのが難しい

そこで登場するのがビタミンC誘導体!

ビタミンC誘導体とは

アスコルビン酸の一部を化学装飾して安定性や浸透性、効果を上げたもの。

化学装飾した部分がお肌に存在する酵素で分解されると効果を発揮します。

近年、酵素での分解を必要としないビタミンC誘導体も開発されていますが、ややこしくなるので今のところはまとめてビタミンC誘導体と呼ばれているみたいです。

ビタミンC誘導体は大きく分けて3種類

そんなビタミンC誘導体は、大きく分けると3種類。

水溶性ビタミンC、油溶性(脂溶性)ビタミンC、両親媒性ビタミンCです。

水溶性ビタミンC
  • 即効性◎
  • 過剰な皮脂分泌を防ぐとされる
油溶性ビタミンC
  • 即効性は低いけど、持続性あり
  • 肌なじみ◎
  • 使い心地が優しいので敏感肌・乾燥肌の人も使えることが多い
両親媒性ビタミンC
  • 水溶性と油溶性、両方のメリットを併せ持つ
  • 持続性や即効性、浸透性が高い

その他にも、ちょっと新しい浸透型ペプチドビタミンC誘導体などもあり。

それぞれにメリット・デメリットがあって、肌質ごとに使い分けていくイメージです。

もちっこ

さらにここから成分名称ごとに分類していくと、下の表になります

ビタミンCとビタミンC誘導体分類表

スキンケアによく配合されているビタミンCやビタミンC誘導体を分類して表にまとめました。

今使っているビタミンC美容液に入っているビタミンCどんなのだっけとか、新しいビタミンCスキンケアを取り入れたいけどどれにしようかなーとか、ちょっと迷った時にでも使ってやってください。

もちっこ

スマホだとちょっと見づらいかも…改良していく予定です

成分表示の名称分類メリットデメリット備考
L-アスコルビン酸ピュアビタミンCそのままで作用(即効性あり)・熱や光に対して不安定
酸化しやすい
活性型ビタミンC・即効型ビタミンCとも呼ばれる
アスコルビルリン酸Na(略称:APS)

医薬部外品名称:リン酸L-アスコルビルナトリウム
水溶性ビタミンC・安定性が高い高濃度で刺激性と乾燥性が強いイオン導入におすすめ
リン酸アスコルビルMg(略称:APM)

医薬部外品名称:
リン酸L-アスコルビルマグネシウム
水溶性ビタミンC・安定性が高い高濃度で刺激性と乾燥性が強い↑アスコルビルリン酸Naに比べて水に溶けにくい
アスコルビルグルコシド(略称:AA2G)

医薬部外品名称:
L-アスコルビン酸2-グルコシド
水溶性ビタミンC非常に安定性が高い
長期保存可能
・即効性、浸透性にやや欠ける
他と比較すると効果が弱め
市販(安め)の化粧品に配合されることが多い
3-O-エチルアスコルビン酸(略称:VCエチル)

医薬部外品名称:
3-O-エチルアスコルビン酸
水溶性ビタミンC・安定性が高い
そのままで作用(即効性あり)
持続性あり(実験で72時間)
敏感肌の人は刺激や赤みを感じる場合あり
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
(略称:VC-IP)

医薬部外品名称:テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル

別名:ビタミンCテトライソパルミテート
油溶性ビタミンC・肌なじみ◎
・持続性◎
刺激が少ない
効果がゆっくり
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

(略称:APPS)
両親媒性ビタミンC刺激が少ない
乾燥しにくい
やや酸化しやすい
・値段が高い
酸化しやすいので冷暗所に保存またはパウダータイプを使うと◎
カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸

(略称:GOVC)
両親媒性ビタミンC
保湿性が高い
アクネ菌への効果あり
グリセリン(水溶性)+オクタノール(油溶性)の結合
アスコルビルメチルカルボニルペンタペプチド-72トリ-t-ブチルトリプトファナミド

別名:Pentide-C(ペンタイド-C)
浸透型ペプチドビタミンC・ビタミンCを受容体なしで細胞に運び込むことができる新しいので値段がとても高い
・新しいのでデータが少ない
アスコルビン酸と細胞透過ペプチドの結合
Mochiest Lab ビタミンC分類表
成分表示の名称分類メリットデメリット備考
L-アスコルビン酸ピュアビタミンCそのままで作用(即効性あり)・熱や光に対して不安定
酸化しやすい
活性型ビタミンC・即効型ビタミンCとも呼ばれる
アスコルビルリン酸Na(略称:APS)

医薬部外品名称:リン酸L-アスコルビルナトリウム
水溶性ビタミンC・安定性が高い高濃度で刺激性と乾燥性が強いイオン導入におすすめ
リン酸アスコルビルMg(略称:APM)

医薬部外品名称:
リン酸L-アスコルビルマグネシウム
水溶性ビタミンC・安定性が高い高濃度で刺激性と乾燥性が強い↑アスコルビルリン酸Naに比べて水に溶けにくい
アスコルビルグルコシド(略称:AA2G)

医薬部外品名称:
L-アスコルビン酸2-グルコシド
水溶性ビタミンC非常に安定性が高い
長期保存可能
・即効性、浸透性にやや欠ける
他と比較すると効果が弱め
市販(安め)の化粧品に配合されることが多い
3-O-エチルアスコルビン酸(略称:VCエチル)

医薬部外品名称:
3-O-エチルアスコルビン酸
水溶性ビタミンC・安定性が高い
そのままで作用(即効性あり)
持続性あり(実験で72時間)
敏感肌の人は刺激や赤みを感じる場合あり
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
(略称:VC-IP)

医薬部外品名称:テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル

別名:ビタミンCテトライソパルミテート
油溶性ビタミンC・持続性あり
・肌になじみやすい
刺激が少ない
・即効性はあまりなく効果がゆっくり
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

(略称:APPS)
両親媒性ビタミンC刺激が少ない
乾燥しにくい
やや酸化しやすい
・値段が高い
酸化しやすいため冷暗所に保存かパウダータイプを使う
カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸

(略称:GOVC)
両親媒性ビタミンC
保湿性が高い
アクネ菌への効果あり
グリセリン(水溶性)+オクタノール(油溶性)の結合
アスコルビルメチルカルボニルペンタペプチド-72トリ-t-ブチルトリプトファナミド

別名:Pentide-C(ペンタイド-C)
浸透型ペプチドビタミンC・ビタミンCを受容体なしで細胞に運び込むことができる・新しいので値段がとても高い
・新しいのでデータが少ない
アスコルビン酸と細胞透過ペプチドの結合。
Mochiest Lab ビタミンC分類表

表に載せていないビタミンC誘導体としては(ごちゃごちゃになりそうだったので…)

ビタミンCとグリセリンの結合で作られる、iVC®というシリーズが数種類あります

もちっこ

保湿型ビタミンC誘導体と呼ばれてます

成和化成さんのYoutubeで一部紹介されているので、興味のある方は覗いてみてください!

https://www.youtube.com/@SEIWA_KASEI/search?query=amitose

おすすめビタミンC誘導体はこれ!

色々ビタミンC誘導体を試してみた私の、現時点でのおすすめビタミンC誘導体は

  • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(両親媒性)
  • 3-O-エチルアスコルビン酸(水溶性)
  • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性)

の3種類!

それぞれのビタミンC誘導体の特徴は、まとめるとこのような感じです。

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
  • 両親媒性で水溶性と油溶性のいいとこどり成分
  • 乾燥肌・敏感肌でも使いやすい
  • やや酸化しやすいので保管に注意が必要
3-O-エチルアスコルビン酸
  • お肌に存在する酵素によって分解されなくてもはたらいてくれる水溶性ビタミンC誘導体
  • 即効性・持続性◎
  • 刺激がちょっと出やすい
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
  • 油溶性なので肌なじみが良い
  • 乾燥肌・敏感肌でも使いやすい
  • じっくりはたらくので即効性は出にくい

ビタミンCは結構合う合わないが出やすい成分なので、苦手な人もいると思います。

敏感肌の人は毎日ではなく週2くらいから試してみると◎。

もちっこ

お肌に合うビタミンCが見つかりますように!

3種類のビタミンC誘導体については、こちらの記事により詳しく書いています。


※当記事の内容は個人の見解であり、効果を保証するものではありません

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この記事を書いた人

◇ゆるグリセリンフリー歴2年
◆元アトピー・乾燥肌
◆自分の肌でスキンケアを試しながらもち肌の探求を続ける

・日本化粧品検定 1級
・化粧品成分上級スペシャリスト
・薬機法医療法広告遵守 個人認証 YMAA認証マーク 109(78)

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